スウェーデントーチやってみた 2021.10

10月9日(土)の午後の活動はチェーンソー講習会とその中でのスウェーデントーチの製作・点火だった。チェーンソー講習会を実施するのは、来年2月に行う炭焼きに向けて11月から樹木の伐採を始めるために、その作業にひとりでも多くの人に参加していただきたいからです。

ところで、「炭焼き」と言いはしたけれど、炭を生産してバーベキュー用などに頒布していくのがわたしたちの目的ではありません。(もちろん炭の代金として活動支援金をいただくのは大助かりです。)

わたしたちの活動は、長池公園の雑木林の木々が大きくなりすぎて林が荒れてしまうのを防ぎながら、「里山」という循環型社会を再現しようという目論見の元におこなっています。そのために、冬は木を伐り、炭焼きをします。木は切られると、切株から新しい芽が息吹き、新世代の木へと成長します。十年ほどののち、その木がまた切られます。木は成長過程で二酸化炭素を吸収したのち伐採され、炭や薪になって燃料として燃やされる時に放出します。切株から萌芽し、木は再び成長します。こうして、かつての里山は自然にとっても人間の営みにとっても循環型システムそのものでした。


さて、そのくらいにしておいて…。まずは、チェーンソー講習会の話から。チェーンソーは全く初めてという方おふたりと、経験あるよというスタッフの参加で講習が始められました。

この下の写真、オレンジ色と黒のツートンカラーの上下防護スーツを着て丸太切りをしているのが今回の講師です。皆さん多分ご存じの高橋さん。ちなみに、この皆さんの足の部分を覆っている赤いものは防護用の前当てです。ほんとの名前は何というのでしょうね。前当ては分厚くて、中には金属繊維がはいっていると聞きました。万が一チェーンソーが触れても、チェーンに金属繊維がからまって機械が止まる仕掛けだそうです。危険な道具だから、そこのとこ、大事ですね。

耳に当てているのはイヤーマフ、音が大きいので、耳を保護する役目と、中にインターコムを組み込んであるため、大きな音がしていても複数人が互いに会話できるという仕掛けのようです…たぶん…合ってるかどうか。チェーンソーがフル回転して大音響の時は、後ろから声をかけても本人には聞こえないため危険です。それを避けることができます…たぶん。

そして、前面ガード付きのヘルメットをかむります。必需品。伐採の時は木が倒れます。太い枝が落ちてきます。頭を護るのは当然ですね。


次の写真です。講師の次に丸太切りをおこなうのは、今回が初めてという受講生です。すっごい緊張です。チェーンソーはフル回転させて丸太に当てていくのですけど、初めての時はなかなかにためらったりしがちです。(ためらうのが良くないのかな…と思ったりします。)

切断面が真ったいらにならなかったり、丸太が斜めに切れたりということは最初はしかたがないですよね。

チェーンソーの向こう側に立っている方のズボン前当てが飛び散る木粉のせいでぼやけて見えます。

次に切るのはもうひとりの受講生。同じく緊張~!

二、三枚丸太切りをしてチェーンソーに少し慣れたのちに今日の最終目的のスウェーデントーチの製作に取り掛かります。丸太の直径が大きくないので、六等分することにしました。どの線で切るかというガイド板が用意されています。丸太と板はビス止めをして、丸太は固定され、切りやすくなるというわけです。右側のは完成品。見本です。

この下の2枚の写真は受講生チャレンジ。うまくいっています。チョークで横に引いた線のところまで切り込みます。見ていた限りでは、輪切りにするよりも縦に切り込むほうが木の性質が異なっていて難しいようでした。

さてさて……一直線に置いて。

正確には分からないけれど、手前から三つまでは本日切った丸太、奥の三つは夏より前に切った丸太とのことです。前に切ったほうのが当然乾燥度が高く燃えやすいということになります。

以下、ただただ眺めてみてください。何も付け加えることはなさそうです。

いや~、すてきでしたね。写真では、闇に浮かぶ灯の雰囲気は味わえない、木が燃える匂いもしない、なので、次回は皆さんもぜひ参加してください。

トーチはこの太さで2時間ほども燃えるのでしょうか。講習会参加者は燃えている間、チェーンソーのソーの目立て作業があります。それも欠かせない作業です。わたしとしては、では、おいとま~。


こじま  2021.10.11

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