さとやま、1月の様子

2021年1月9日(土)、一応、「山開き/田開き/畑開き、どんど焼き」という題名のついた活動でしたが、コロナ禍のもと、急きょ、スタッフだけの参加になってしまいました。何人もの方から参加申し込みをいただいていたので、申し訳ないことでした。で、参加人数は10名ほどでした。

毎年1月は、山、田んぼ、畑の神様に、「これから仕事始めるけど、ケガのないように、仕事の成果が上がりますようにお願いね」とお祈りします。ま、新年のご挨拶ってところですね。塩とお酒(少しだけね)を撒きます。(なぜ、塩と酒なのかはわからない。機嫌良くしてねってことでしょう。)

神事のあと、1月の活動のハイライトの「どんど焼き」は行えず、このような「焚火」とあいなりました。例年ですと、焚火が熾きになったら、「繭玉」を焼いて砂糖しょう油につけて食べますね。「繭玉」とは、米粉などで作ったお団子をゆでたものです。お餅でも良いです。マシュマロを焼く人もいたり。何を焼くかはその人次第。ステーキとかは焼いてもらいたくないけど。芳しすぎるから。長い笹の枝の先端に団子を突き刺して焚火であぶります。真っ黒こげになる場合もあります。

この下の写真は2020年1月の「どんど焼き」。皆さん、正月飾りや書初めをお持ちになります。行事だからという理由からだけでなく、そういうのをゴミとして出してしまうのが躊躇されるために好評なのだと推測します。

毎年、火事にならないかと心配するほど、空に向かって高く炎が上がります。風のない日が安心です。(心配してるのはこじまだけかもしれませんけど。)竹や笹の節のあいだの閉じられた空間がはじけると、パーン、パーンと大きな音がします。思いのほか、にぎやかです。それでもって、舞い上がったススが雪の切片のように降り注ぎます。ただし黒いです。

また2021年1月にもどります。これは何の写真でしょうか。

実は「チップ置き場」です。チップというのは木を切ったのちに、炭焼きの材にしたり、薪として使う以外の端材を細かく粉砕したものです。チッパーという機械を使って作ります。クラブはこの機械を所有しておらず、自然館よりお借りします。チッパーの写真(これは多摩市の雑木林保全の会からお借りしたもの) チップはぬかるみ道に敷くこともできますが、カブトムシの幼虫のねぐらになったりします。

このチップ置き場を製作したスタッフの弁によれば、「これまでに伐倒した太い幹を並べてカスガイ釘で繋げてあります。サイズは内寸で3.1mx1.6mです。今年の夏にはカブト虫が産卵してくれると思います。」

この太い幹の一個だけでもめちゃめちゃ重いです。作業小屋の対面の斜面まで運んだとのこと、えッらい作業です。

立派ですよね~。お風呂だといいなと思いませんか。

この下の写真はナメコが生えて来たようすです。2020年の3月に菌を仕込んだナメコだと思います。さとやまのナメコはとてもおいしいです。適当な大きさの時に収穫しないと、お化けナメコに成長します。が、この日はカチカチに凍っていて採れなかったとのことです。

梅です。梅です。長池公園の梅林では紅梅が先に開花して白梅があとになるようです。あれ、反対だったかな。わかりまへん。

この梅林(斜面)はとても良いところです。開花時に行ったことのない方はぜひとも訪れてみてください。晴れたポカポカの日が良いと思います。芳香がします。草刈りは長池公園の公園スタッフがしてくださっていると思いますが、里山クラブのスタッフが枝の剪定などの世話をしています。(かな?)

残念なことに、2月の炭焼き活動も中止になってしまいました。以前は炭焼きの窯入れの日にピザを焼いていましたよね。食って、食って、食って、ピザはもう見たくないというほど食べていた…じゃありませんでした? 昔の記憶になってしまいました。


こじま 2021.2.1 (写真撮影は高橋氏:2021/1/30撮影)