稲は実ってる? 2021.10

稲刈りは10月と相場は決まっているけれど、長池さとやまの稲の実入りはあと少しかな。様子を見てみよう。

穂が黒っぽいのは古代米。ミネラルが豊富、栄養価が高いと聞いています。白いお米に混ぜて炊くとご飯全体が紫色に染まります。

次はうるち米。見慣れた穂。かなり垂れてる。

後日追記: 間違った。これはうるち米ではなく、もち米だと思う。見た目は似てる。

さらに、ズームアップ

粒は少しふくらんできてるけど、もうちょっとだね。

田んぼ全景ですよ~。緑がかったこがね色。


畑の一角も見てみよう。

これは何だかわかる? そ、日がさ。

や、さといもの葉っぱです。

さといも畑全景

キバナコスモスの向こうに透かしてみた。さといも畑はぼやっと。

どう? 田んぼと畑の一部をごらんいただきました。夏が終わり、さとやまもそろそろ冬支度になるかな。おっとその前に稲刈りと脱穀があるんだ。今年も餅つきはできなさそう、残念だけど…。


こじま  2021.10.11

シベリアから長池公園に冬のお客さん2021.2


長池公園自然館の小林さんから、このあたりでは珍しい「トモエガモ」の写真と説明が届きました。皆さまにお伝えします。新聞折込みの「タウンニュース」にも掲載されたそうですから、ごらんになった方もおありかもですが、カービングで作った置物のカモさながらの美しい配色を6枚の写真でごらんください。以下、小林さんの説明です。

今季、築池のトモエガモが最初に見つかったのは昨年11月26日でした。その時は9羽だったのですが、その後は2羽となり、年末年始あたりからまた徐々に増えて現在では雄4羽と雌4羽が滞在しています。

派手な模様が雄、全身茶色で嘴の付け根に白いポッチがあるほうが雌です。長池公園での記録は昨シーズンに1日だけ長池に飛来したのみで、今回が2度目の記録になります。

カモ類は基本的には夜行性のため、日中はつくいけの道直下の茂みや田んぼ側の水際で休んでいることがほとんどです。朝と夕方には水浴びをしたり、悠々と泳ぎまわる姿も見ることができます。

トモエガモは極東ロシアで繁殖し、冬場は衣替えをして海を渡り、日本などで冬越しをします。世界的に見れば他のカモ類よりも個体数がずっと少ないため、絶滅危惧種に指定されています。

石川県加賀市の片野鴨池をはじめ、日本海側には毎年まとまった群れが飛来していますが、関東地方では時々他のカモに混ざって迷行してくることがある程度です。(※近年では多摩市の豊ヶ丘南公園に毎年飛来していて話題となりました。)

ところがなぜか今シーズンは、相模原や町田あたり、そして長池公園など、関東南部の各所に渡ってきており、野鳥業界がにわかにざわついています。理由は不明ですが、日本海側の降雪などが影響して、渡りのルートが本来よりも東に逸れたのかもしれません。

ともあれ、この築池の珍客は春先までその美しい姿を楽しませてくれそうですので、活動の際はぜひ築池を覗いて探してみていただければと思います。来年もまた来てくれるカモ?・・長くなりましたがお知らせまで。

最後にこじまのひとこと感想:パスポートなしで自由に渡って来られていいなあ~~地球市民だね!! ごめんね。ほんとうは命をかけた旅行だろうに。


こじま 2021.2.21

なつかしい顔に会えた 2020.5

なつかしい顔に会えるだろうか


2020年5月30日(土)、この日はスタッフ少人数による作業の日だったので、費用の精算もあったことで、里山に赴きました。仲間に会うのは3ヶ月半ぶりくらいです。なつかしい~~。2、3年も会わなかったような気がしました。わずか3か月半なのにね。

巣ごもり生活では、一日一日はだらだらと過ぎるように思えても、一か月ほどを振り返るとあっという間だったような気がする、何かできごとによる刻みがないと、人は、時はあっという間に過ぎた気がする、と心理学者は言うと書かれた記事を読みました。うん、そうなんだ、毎月の里山活動は刻みのひとつのわけだ。

スタッフの作業はいつものことだけど、田んぼ、畑、雑木林、それらの間、と皆がてんでバラバラの場所でてんでバラバラの作業をしています。ソーシャル・ディスタンシングにはうってつけみたい。

皆のなつかしい顔に会えるのはいつになるだろうか。一年のハイライトのひとつ、6月の田植えは皆にやってもらえない。7月は毎年カレー作りの月。皆でカレーを食べられるだろうか。ジャガイモは順調に育っているはず。

さて、話は前に戻って、5/30、キイチゴ(正確な名前は知らない)と田んぼの風景を写真に撮ってきましたので、ここにアップロードします。

まずは、にんにく。みごとなできばえ。7月にカレーを作ることができるなら、最初に大鍋の底で、バターでニンニクをジュージューと炒めます。すると、おいしいカレーになるんです。(そのはず)

キイチゴ(多分、そんな名前)の生っている枝を取って来てくれたので、青空に掲げてみた。

きれいな赤だ。このまま固めてアクセサリーにしたいくらい。

冷蔵庫でちょっと冷やして食べた。ほんのり甘く、ほんのり酸っぱく。申し分ない。ぶつぶつ感もうれしい。こんな真っ赤な美を食べるのもうれしい。

山ぐみの木も実がいっぱい生っています。長池公園にはけっこうな数の山ぐみがあります。甘さも酸味も中途半場な感じは否めませんけど、たくさんあってたくさん採れるのがうれしいです。低い枝のは採り去られてますけど、木を軽く揺すると熟れたのが落ちて来るかもです。レモン汁ちょっとと砂糖、あと、あればリキュールをちょっと入れて煮ると、それはもうおいしいジャムができます。わたしの大好物です。

次は、あぜ塗りが終わって静かに佇んでいる田んぼ。あぜ塗りを一度でもやったことがある人はご存じだけど、きっつい仕事です。これを少人数でやったとは…頭が下がります。このあと、代かき、田植えと続きます。あぜ塗りと代かきは子どもにとってハイライトだったのにね。思いっきりどろんこになれる日。おとなの視点からは「あーあ、また尻もちついたね、着替えはもうないよ」となりますが。

最後は、今の炭焼き小屋の佇まい。2月に引き続き、今年は2回目の炭焼きをGWにやる予定でした。それで、炭材は山と積まれています。薪割りはまだこれからですけどね。窯の中には、今、2月に焼いた炭が眠っています。来年の2月までずっと眠ったまま。夏眠、冬眠と。(炭を置いておくと、窯が乾燥するのが利点のため、焼いた炭は次の炭焼きの直前まで、敢えて出しません。)

おお、炭たち、炭材たち、炭焼き小屋も、来年まで待っててくれろよ!

ではでは、遠くない先に皆さまにお目にかかれますように!


こじま  2020.5.30

里山(活動自粛中)2020.4.28


今日はもう4月29日。先が見えません。


しいたけ、原木に生えている様子、採集した様子、乾燥させている様子を写真に撮りました。撮影は高橋さんです。2020年4月28日。(こじま)

きんらん咲いてます

しいたけのでき具合

こんなに採れました

しいたけを乾燥させています


撮影・キャプション:高橋 編集:こじま 2020.4.29

里山に咲くものたち、生きるものたち


皆さま、いかがお過ごしでしょうか。わたしは気をゆるめないことをモットーに毎日を送っています。


2020年4月11日 長池里山で平山さんが撮影、観察した植物、クモの写真をお届けします。


アセビ
白い花をよく見かけますが、稀に赤いのもあるそうです。今の時期、新芽もきれいです。

ぼけ
実が瓜のようなので木瓜だそうですが、普通はあまり実をつけないのだとか。 写真を探してみたら、カリンのような実でした。

コモリグモの一種
畑の草とりをしていたら、蜘蛛がいました。足の長さも含めて3センチくらいと小さいけれど、アシダカグモに似ています。大きなアシダカグモだって、生まれときには5ミリ程度。大きくなる途中でしょうか。よく見ると足は7本。脱皮のタイミングで失った足が再生することもあるそうです。また生えますように。アシダカグモでなくてコモリグモの一種でしょう。

ミツバツチグリ
ヘビイチゴと思ったけど違った。今の時期、似たような黄色い小さな草花がいくつもありますね。 ヘビイチゴは花のあとに赤い実をつけます。毒はないけど味もないので、食用にされてないそうです。見た目はおいしそうですが。 ヘビイチゴにとてもよく似たヤブヘビイチゴというのもあります。ヤブヘビイチゴは実に光沢があるそうです。これはヘビイチゴだと思うのですが、実がついたら確かめてみます。

カビのはえた木
作業小屋を背にして斜面を見上げると、あんなところにオレンジ色のポストのようなものが? 近寄ってみると木ですが、ペンキをかけたかのようなオレンジ色で、小さな毛虫が集まっているところもあります。調べてみたら、糖分の多い樹液に酵母菌がついて発酵したところで赤カビの一種が繁殖したらしいです。こうした酵母でパンやビールをつくる試みもあるとか!

一重ヤマブキ
公園などでよく見かける花です。一重ヤマブキは実をつけますが、八重ヤマブキは実をつけません。それで「ななへやへ(七重八重)はなはさけども(花は咲けども)山ぶきの みのひとつだになきぞあやしき」という歌が後拾遺和歌集にあります。万葉集にもヤマブキを詠んだ歌が多数あり、日本人とは長いおつきあいのある花です。
おたまじゃくし
田んぼ近くの水場にたくさんオタマジャクシがいました。どんなカエルになるのでしょうか。もっとも、カエルになるまで成長できるのは1パーセント以下とか。

ハルリンドウかな? と思ったけど、ハルリンドウではなくて、正解は フデリンドウ!水車小屋の裏道沿いで見つけました。リンドウの仲間は、晴れて日が当たっているときしか花が開いてないそうです。

シイタケのほだ木
スーパーで売っているシイタケに「原木栽培」とか「原木シイタケ」とか書かれているものがありますね。その「原木」です。雨があたる日陰に置いておきます。植菌した翌年の秋からシイタケが生えはじめます。

苗代  今年の苗代、準備中です。

生き延びて、元気に、また里山で遊び、働きましょうね。


撮影・説明:平山  編集:こじま 2020.4.22

それでも里山は春を進んでいる


3月の活動の駒打ち(しいたけ菌、なめこ菌を材に植え付ける作業のことです)は皆さんにやっていただけませんでしたし、4月の新年度活動開始も中止になりました。春になって里山の動植物は活発になり、田んぼや畑の作業はどんどん必要になって来たにもかかわらず、里山では当面だれも作業できません

とは言え、今、種もみを水に浸し、苗代に蒔き、お米の苗を育てる、苗が十分育ったら、田植えをするという作業をやらなければ今年の田んぼは耕作放棄となってしまいます。最低人数のスタッフが注意しながら細々と行うことになるかなと思いますが、ひとつひとつの作業はひとりで行う、作業は短時間に行う、などが必須です。外出が完全に不可能となれば、それもできなくなりますが。

雑木林の作業も同様です。今しなければならないことがたくさんありますが、難しい状況です。

そんな、こんなですが。。。

下に、里山の植物たち&野菜たちギャラリーを置きます。眺めていただけるとうれしいです。(こじま)


2020年3月26日 高澤さんの撮影です。

みつばあけび

たらのめ

わらび

きくらげ


以下は、2020年4月4日 平山さん撮影です。

いちご

じゃがいも

すみれ

たまねぎ

にんにく

のらぼう

ハリギリの木についた何かの卵

のらぼうとキャベツのトンネル

作業小屋の向こうの林、手前はこぶし、奥がたぶん山桜

雑木林の作業

遠くない先にお目にかかれますように。


こじま 2020.4.9

HARU/春/in/里山ゾーン 2020.3

2020年3月下旬


皆さま、いかがお過ごしでしょうか。外出がままならないこの頃、出かけられないなら、せめても写真だけでも、今の里山のようすの片々、春の訪れをごらんいただきたく思い、高澤さんが観察して写真に撮ったのを記事にしました。


観察したこと:3月半ばから下旬まで

  • 先週から今週まででツクシがたくさんみられるようになりました。
  • 雑木林に野ウサギのふんがたくさんみられます
  • 田んぼは耕運機を入れ、準備をしています。
  • 多くはないけれど、モンシロチョウも飛び始めました。

うさぎのフン

コナラの若いはっぱ

クワガタの幼虫

きぶし

ジャガイモの植え付け作業:みんなにやってもらえなかった…

おたまじゃくし:水の中ですよ。でかっ!

ニワトコの若い葉っぱ

春は自然の中、着々と歩んでいます。歩めないのはわたしたちだけって言いたいのですが、そこはそれ、気をしっかり持って行きましょう


高澤  こじま(編集) 2020.3.26

ピザ焼き窯の改修?


ピザ窯

普段は里山ゾーンの水道の横でブルーシートにおおわれていますから、ピザ焼きにいらした方以外は見たことがないかもしれないピザ窯です。塀などに使われる大谷石を組み合わせて作ってあります。

長池里山クラブではもう20年ほどこれでピザを焼いてきました。この頃は老朽化して不具合が現れる事態となって来たため、改修が必要と言うことで、今回、そもそもこの窯を設計なさった峰岸さんをお呼びして検討ミーティングを開きました。

峰岸さんによれば、二段からなっている窯の下段には何も入れず、上段で火を焚き、熾きになった時点で、窯内の熾きをかき分けてスペースを作り、そこにピザを入れる。火力が強く、2分ほどでピザが焼けるという。今までクラブでやってきた方法とは幾分異なっていて、わたしなどは、「ほー、そうなんか」となりました。

結局、大谷石を組み替える、耐火粘土で石のすき間をふさぐなど、改修方針が決まりました。次にピザを焼く時の結果が待たれます。


こじま 2020.3.21

3月下旬、暖かい春のある日、里山ゾーンの佇まい


行ってみました。いつもの里山ゾーン。

平日の昼下がり、週末と違い、里山ゾーンを訪れる人の姿はまばら。世間では新型コロナウィルスが拡がって来つつある中、ここはのどかで静かな場所でした。

田んぼも静かです。

これも同じ場所。

 

こぶしが咲いてます。春のきざし。桜と見間違うことも。

筑池のかめは甲羅干し。かめの甲羅干しはお話しだけじゃなかった、ほんとのことだった。 五匹並んで、一匹は距離を保ち。仲間外れなのか、はたまた用事深いのか。


こじま 2020.3.19

畦塗りの終わった田んぼ 何と美しい~!2019.5

2019年5月25日(土) 


5月上旬に皆で畦塗りを終え、5月下旬の今、田んぼは美しく佇んでいます。泥と汗と子どもたちの嬌声と、あの作業した日の賑わいはどこへ行ったやら。

田植えを待つばかりの田んぼ。小さな水生動物と雑草が大喜びでいることだろう。


写真で白くうねうねと見えるのは苗代。稲の子どもは成長しつつあります。

手前の緑こんもりは水辺の植物を生やし、保護しているところ。ミズオトギリソウなどが見られます。

ミズオトギリソウ(水弟切)は日本原産の水辺の多年草で北海道から九州まで幅広く分布しているそうです。ただ、ここ多摩丘陵では絶滅危惧種です。


偶然見つけたブログに写真が載っています。花は小さくて、お昼過ぎに開き、夕方にはつぼんでしまうとのこと、自分ではなかなか写真が撮れないかも。

https://www.hanasanpo.org

斑尾高原で撮ったミズオトギリソウの写真が多くありますが、長池公園で撮ったというのもあります。2010年9月13日に長池公園に行ったと書いてありました。

もう帰ろうと思って田んぼを見やると、サギがいました。

楚々とした風情。サギじゃなくて、鷺と漢字で書いた方が似合う。

一瞬目を離して再び見ると、もういなくなっていました。


こじま  2019.6.7