2025年11月8日(土)
11月は、10月に稲掛けに掛けて干した稲の脱穀をします。籾(もみ)を稲から取り除くことを脱穀と言います。お米を食べるためにはさらに作業が必要で、籾すりをして外皮を取りのぞきます。この状態が玄米です。白いお米を食べたいときは玄米をさらに精米します。
まずは脱穀の全体風景をごらんください。大きなブルーシートを敷いて作業します。お米が直接落ちて来ますから、シートの上は土足厳禁です。

写真の中、手前中央に見える木製の装置が足踏み脱穀機です。「あしぶみだっこっき」と発音しますよ。

足踏み脱穀機では、下方にあるペダルを片足でこいで、装置の中のドラムを回します。下の写真でドラムが少し見えます。折り曲げた太い針金がドラム本体から突起しています。(写真の製品パネルは右から読みます。)

ドラムがぶんぶん回っているときに稲を差し込むと突起した針金に当たった籾がはじきとばされる仕組みです。稲を差し入れている様子が次の写真です。

ドラムはぶんぶんと猛烈な勢いで回っていますから、稲束をしっかり持っていないと引き込まれてしまいます。籾はバチバチバチとはでな音をたてて飛んでいきます。はじき飛んだ籾はフードに当たって下に落ちます。それを箕(み)で受けて集めます。
足踏み脱穀機に掛けても取り切れない籾があります。稲わらに付いたまま下へ落ちますから、それを拾って手で取りのぞく必要があります。籾を取りのぞいた稲わらが下の写真です。手で取り除くのは地道な作業で、皆もくもくと行ないます。

同じブルーシートの片隅では「千歯こき」(せんばこき)を使った脱穀の体験をおこなっています。足踏み脱穀機がすでに古式豊かな装置ですよね。長池里山クラブにはさらに古い時代の千歯こきがあるんですよ。昔の人はこんなことをしていたのだなあ~と感じ入るために体験します。

千歯こきは1700年頃(江戸時代ですね)に考案されたそうです。当時としては画期的な装置だったようです。大正時代(大正の始まりは1912年ですね)には足踏み脱穀機が作られて、千歯こきは使われなくなった模様です。つまり200年ほどの間、盛んに使われたということですね。(実際に使ってみると、とても使える代物ではないと思います…ムニャムニャ。)
次の写真は「唐箕」という装置です。「とうみ」と読みます。足踏み脱穀機で取り除いた籾を集めただけの状態では細かな稲クズが混じっているため、その稲クズを風で吹き飛ばす装置です。

どのように説明したら良いのかわからないのだけど…。装置の横腹に鉄製のハンドルが付いています。このハンドルを勢いよくクルクル回します。すると、中でドラムが回って風が起きる仕組みです。籾を上からそそぐと、軽い稲クズは前方へ飛んでいき、籾のみが下へ落ちます。下の写真ではその籾を箕(み)で受けています。


これで、おおよそ出来上がりです。
さて、陽が傾いてきて、脱穀も終盤です。


ミレーの絵のような農風景になって来ましたね。あと一息で終了!
今年の収穫量はどれくらいかなとお思いの方、下のリンク先をごらんください。
豊作か、凡作か、はたまた、凶作か!
こじま 2025.11.8
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