2024年3月9日(土)
3/9(土)から3/12(火)朝にかけて炭焼きを行ないました。長池里山クラブでおこなっている炭焼きとはどのようなものか順を追って紹介します。
炭焼きの初日は3月の月例活動日で、参加者の皆さんといっしょに炭焼き窯に炭材を詰めます。
とは言っても、窯の中に同時にはいることができるのはひとりかふたりで、窯の中で炭材を立てて詰めていく人、窯の入り口にかがみ、材を窯の奥へ渡す人、窯の外にポジションを取って材を中間の人に渡す人、さらに外側から材を渡す人など、役割を持った人多数です。窯の中は灰だらけ、しかも、常時かがんで作業をしなければならないため、きつい仕事です。交代する必要があります。
全体の流れとしては次のようになります。初日、点火してから夜にかけて窯の焚口で薪を焚き続けます。その夕方から深夜の間に煙の温度と窯内部の様子を見て、窯の焚き口を閉じます。ただし、一ヵ所通風孔を残します。そのあとは温度の監視を続けます。
初日:
10時より窯に炭材を詰め始めました。活動参加者と共に作業します。
12時 点火しました。窯の焚口で薪を焚き続けます。
21時過ぎ、通風孔一ヵ所を残して焚口をレンガ様の石材で閉鎖しました。閉鎖するタイミングは煙の温度30度あたりが目安です。温度についてはこの下に経過を記しています。
二日目: 1時間ごとに煙の温度を記録します。
三日目: 引き続き、温度を計測します。
四日目:
朝7時に窯止めをおこないました。= 通風孔をふさぎ、レンガ石の継ぎ目を土で目張りします。窯止めは煙の温度が300度に達したのを目安におこないます。
これで終了です。窯止めに集まった人は皆やっと帰れます。
※焚口の閉鎖と最後の窯止めをおこなう時間は外気温などの各種条件により大きな幅があります。窯止めは今回は4日目の朝になりましたが、3日目の夜におこなえるときもあります。そうなれば楽ですけれど、温度が早く上がれば良いというものでなく、うまく炭を作るには温度を徐々に上げる必要があるようです。
※今回焼いた炭は来年3月の炭焼きの前の2月の活動で窯から出します。炭を窯に入れたままにしておくと、窯内部を乾燥できるため、そのほうが好都合だからです。
以下に今回の温度の変化を抜粋してお伝えします。興味がおありでしょうか?
3/9(土)
12:00 8.9度(外気温16℃)昼
12:40 焚口にて薪に点火
17:00 10.5度(外気温8.3℃)夕方
21:00 32.4度 夜
21:18 29.3度(窯に詰めた炭材が燃え出したため、焚口を閉鎖した。)
3/10(日)
00:00 52度 夜中
07:00 58度 朝
12:00 63.6度 昼
18:00 80.2度 夕方
3/11(月)
00:00 86.8度 夜中
04:00 80度(外気温 -1.2℃)
07:00 81.3度 朝
08:00 144.5度(温度が急に上昇したため、通風孔に石を置く。)
11:00 162度(通風孔の石を取る。)
16:00 216度 夕方
20:00 270度(20:40消防が来る。)夜
3/12(火)
00:00 292度 夜中
01:00 298度(1:10警察が来る。)
05:00 305度 早朝
07:00 324度(窯止め)朝
※消防署には届けを出していますが、通報を受けると、確認しに来ます。脱煙脱臭装置を付けていますが、煙や臭いを完全に取ることはむずかしいです。
期間中は誰かしら小屋に常駐し、温度監視をおこないます。長丁場ですから、交代で温度を見ます。
皆さまの中で炭焼きをいっしょにやってみたいという方はいらっしゃいませんか! 大歓迎です。ただ、今年度はGWに炭焼きをおこないませんから、次回は来年の3月になります。
こじま 2024.4.22
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