次回の月例活動は 2024.8.10 (土) です。
中止の場合、前日金曜日の夕方までにここでお知らせします。中止すると書いていない限りは実施いたします。
田んぼ、畑、雑木林でいっしょに働いてみませんか!
この記事では田んぼで行なう作業を月を追ってお話しします。
各月の定例活動の間にスタッフを中心に数人でおこなっている田んぼの作業も紹介します。それらの記述と写真はまだ少ないのですが、徐々に増やしていこうと思います。
4月&5月 田んぼの準備
4月末に苗代を作ります。種籾を選別して消毒し、苗代に蒔きます。種籾が鳥の餌食にならないようかぶせ物をします。このようにして、6月の田植えまで苗代で大切に育てます。
1.種籾の選別
(1) 実の無い(軽い)籾を取り除くため、塩水の中に入れて選別する。
塩水濃度は約10リットルの水に塩を約1.5Kg。卵を浮かせて、卵の表面が水面から十円玉くらいの大きさに見える浮き具合にする。このとき、比重液1.13となる。
(2)うるち米は比重液1.13、もち米は比重液1.08程度で選別する。
(3) 浮いた種籾を取り除いた後、水洗いする。
(4) 60度ほどの温水に10分程度浸し消毒する。
(5) 4~7日、水に浸す。
2.温度管理
・30度前後の温水に2~3日浸す。
・積算温度100℃(水温×日数)でハトむね状態(籾が膨らんで、芽の長さが1ミリ程度)になれば終了。
苗を育てる一方で、田んぼの準備を進めます。田起こし(耕す)、あぜ塗り(田んぼの横壁を泥で塗り固める:これは5月の活動です)、代かき(田んぼに水を張って泥をならす)など、田植えの準備がたっぷりあります。
6月 田植え
定例活動で「田植え」をしますが、参加人数によってはその日のうちに田んぼ全部が終われないこともあります。苗がうまく植わっていないと後日浮いてしまうこともありますので、植えなおす作業もあります。
7月~9月 草取り・水量の調節
7月、8月、9月は定例活動での田んぼの作業はありませんが、スタッフがずっと田んぼの世話をしています。田植えが完了した後、除草や畦草刈りを繰り返す必要があります。
また、水の管理をしなければなりません。田んぼの様子を見ながら、そして、稲の成長に合わせて、田んぼに流れ込む水量を調節します。
8月 かかしを立てる
稲穂が育ってくると収穫前に鳥に食べられてしまうこともありますから、里山クラブでは案山子(かかし)を立てています。
8月の定例活動にてカカシ作りを行ないます。最多で10体ほど立てます。
稲が成長して背丈が高くなると、雨風で倒れる心配があります。
倒れてしまうと起こすのが一苦労です。また、台風や長雨で冠水してしまうと、その後の生育に差し支えます。
8月中旬頃の晴天の午前中にイネの開花と受粉を観察できるチャンスがありますよ! ぜひ足を運んでください!
10月 稲刈り
10月、みんなで努力して育てた稲を定例活動「稲刈り」で収穫します。お天気が悪く、予定通りにいかないこともあります。
刈った稲は稲架に掛けて自然乾燥させます。晴れが続いて稲が十分に乾いたあとに雨予報が出たりすると、稲を屋内に取り込んでおくなど、この時期は気が抜けません。
11月 脱穀
11月の定例活動では、乾燥できた稲を足踏み脱穀機や千歯こきを使って「脱穀」します。稲の穂先から籾(もみ)を外す作業です。千歯こきはどのように使うのかを体験するだけで、実際の役には立ちません。
12月 餅つき
長池里山クラブではうるち米、もち米、古代米の三種類を収穫します。12月はもち米を使って「餅つき」を行います。12月の定例活動です。例外的に日曜日です。
定例活動での田んぼの作業は、5月「畦塗り」、6月「田植え」、10月「稲刈り」、11月「脱穀」ですが、上記のようにいろいろな作業があります。
詳しく知りたい方は、農林水産省、NHK、農家の方、農業機器メーカーなどの、稲作についてのウェブページがありますので、ご覧になってみてください。
長池公園のお近くの方は散歩のついでに田んぼを見に来てください。お時間のある方は火・土曜日の自主活動に参加してみてはいかがでしょうか。
ひらやま こじま 2024.5.2
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3/9(土)から3/12(火)朝にかけて炭焼きを行ないました。長池里山クラブでおこなっている炭焼きとはどのようなものか順を追って紹介します。
炭焼きの初日は3月の月例活動日で、参加者の皆さんといっしょに炭焼き窯に炭材を詰めます。
とは言っても、窯の中に同時にはいることができるのはひとりかふたりで、窯の中で炭材を立てて詰めていく人、窯の入り口にかがみ、材を窯の奥へ渡す人、窯の外にポジションを取って材を中間の人に渡す人、さらに外側から材を渡す人など、役割を持った人多数です。窯の中は灰だらけ、しかも、常時かがんで作業をしなければならないため、きつい仕事です。交代する必要があります。
全体の流れとしては次のようになります。初日、点火してから夜にかけて窯の焚口で薪を焚き続けます。その夕方から深夜の間に煙の温度と窯内部の様子を見て、窯の焚き口を閉じます。ただし、一ヵ所通風孔を残します。そのあとは温度の監視を続けます。
初日:
10時より窯に炭材を詰め始めました。活動参加者と共に作業します。
12時 点火しました。窯の焚口で薪を焚き続けます。
21時過ぎ、通風孔一ヵ所を残して焚口をレンガ様の石材で閉鎖しました。閉鎖するタイミングは煙の温度30度あたりが目安です。温度についてはこの下に経過を記しています。
二日目: 1時間ごとに煙の温度を記録します。
三日目: 引き続き、温度を計測します。
四日目:
朝7時に窯止めをおこないました。= 通風孔をふさぎ、レンガ石の継ぎ目を土で目張りします。窯止めは煙の温度が300度に達したのを目安におこないます。
これで終了です。窯止めに集まった人は皆やっと帰れます。
※焚口の閉鎖と最後の窯止めをおこなう時間は外気温などの各種条件により大きな幅があります。窯止めは今回は4日目の朝になりましたが、3日目の夜におこなえるときもあります。そうなれば楽ですけれど、温度が早く上がれば良いというものでなく、うまく炭を作るには温度を徐々に上げる必要があるようです。
※今回焼いた炭は来年3月の炭焼きの前の2月の活動で窯から出します。炭を窯に入れたままにしておくと、窯内部を乾燥できるため、そのほうが好都合だからです。
以下に今回の温度の変化を抜粋してお伝えします。興味がおありでしょうか?
3/9(土)
12:00 8.9度(外気温16℃)昼
12:40 焚口にて薪に点火
17:00 10.5度(外気温8.3℃)夕方
21:00 32.4度 夜
21:18 29.3度(窯に詰めた炭材が燃え出したため、焚口を閉鎖した。)
3/10(日)
00:00 52度 夜中
07:00 58度 朝
12:00 63.6度 昼
18:00 80.2度 夕方
3/11(月)
00:00 86.8度 夜中
04:00 80度(外気温 -1.2℃)
07:00 81.3度 朝
08:00 144.5度(温度が急に上昇したため、通風孔に石を置く。)
11:00 162度(通風孔の石を取る。)
16:00 216度 夕方
20:00 270度(20:40消防が来る。)夜
3/12(火)
00:00 292度 夜中
01:00 298度(1:10警察が来る。)
05:00 305度 早朝
07:00 324度(窯止め)朝
※消防署には届けを出していますが、通報を受けると、確認しに来ます。脱煙脱臭装置を付けていますが、煙や臭いを完全に取ることはむずかしいです。
期間中は誰かしら小屋に常駐し、温度監視をおこないます。長丁場ですから、交代で温度を見ます。
皆さまの中で炭焼きをいっしょにやってみたいという方はいらっしゃいませんか! 大歓迎です。ただ、今年度はGWに炭焼きをおこないませんから、次回は来年の3月になります。
こじま 2024.4.22
長池里山クラブのホームページへ
去年2023年の6月以降、「さとやま日記」をお休みしてしまいました。夏にブログの基幹部をこわしてしまい、なかなか修復作業をしなかったためです。なんとか再出発です。
3/9(土)の活動は炭焼き初日の窯詰め、じゃがいもの植付け、しいたけとなめこ菌の駒打ちと盛りだくさんでした。65名ほどの方があれこれの作業にはげみました。
さて、この記事では駒打ちの様子をごらんください。
きのこ栽培用に材を切って準備してあります。その材にドリルで一定間隔に穴をあけ、きのこ菌の駒を打ち込む作業をします。穴あけは主におとなが行い、小さい子どもたちが小づちで穴に駒を打ち込んでいきます。
ドリルで一定間隔に穴をあけています。この写真では小学校高学年が担当しています。
駒はこんな形をしています。長さ2,5センチほどでしょうか。触るとこころなしか、じめっとしています。菌が生きているとうことでしょう。しいたけ駒1.000個、なめこ駒1.000個を仕込みました。駒の値段は全部で9.000円で、八王子にある特殊な商店で購入します。
しいたけとなめこを1.000個ずつ買うとすると、9.000円どころの話しじゃないので、お得~と言えますかしらね。
子どもたちが小づちを使って駒を打ち込んでいきます。この作業を「トントンする」と呼んでいます。(だれがそう呼んでるって?)
この時点でかなりの数を打ち込んだのですけど、材はまだまだあります。
打ち終わったら、打ち込んだ材を運搬車で育成場まで運びます。育成場所は陽の当たることが少ない山すそです。周りに大きな木があるので、陰になっています。きのこが生え出すのは一年半ほどのちの秋から。長くかかりますね。
次回は4月の里山活動のオリエンテーションです! 4/13(土)に行います。みなさまのお越しをお待ちしております。
活動実施の詳細は下のリンクにて長池里山クラブのホームページをご参照ください。4/13の二週前の土曜日3/30に掲載予定です。
こじま 2024.3.12
長池里山クラブのホームページへ
● 熾き(おき)を早めに作る
花炭用の火は遅くとも午前9時30分には着火し、早めに熾き(おき)を作るようにする。
● 熾き(おき)の規模を大きくする
今回は規模が小さかったため、火力が弱かったもよう。焚き火の大きさは繭玉焼き時と同等の規模があると良い。
缶を持ってきていないが花炭を作りたいという人を含め、花炭参加者が8家族あった。ひと家族で複数の缶を持参していたため、焼いた缶は合計25缶以上となった。
● 巻きやすい太さの針金の準備が必要
今回(2024年2月)使った針金は花炭用には太すぎてきっちり巻けず、きつく締めると切れてしまったり、熾きに入れると熱で切れてしまうものが見られた。また、途中で針金がなくなり、縛れなかった缶もあったため、針金の量を十分用意する必要がある。
● 缶は平たい四角が適している、丸い缶は不向き
楕円形や円柱の缶は縛るのが難しいので、次回からは四角の缶に限定したほうが良い。一番良いのは平たい四角の缶。縛りやすく、熾きに入れた時も熱が回りやすい。四角い缶は針金が切れても石で重しにすることができる。
● 平らな材料は缶の底に置く
ビスケットのように平たい物は缶の底に入れたら良い。今回、詰めた上にビスケットを入れたところ、焼き上がりが平らではなく曲がってしまった。
今回、仕上がりが良かったのはモミジバフウの実だった。どんぐりは外側が割れてしまった。隙間を埋めるためにもみ殻を入れてみたが、火力が弱かったせいか生焼けのものができてしまった。次回よりもみ殻は入れないほうが良い。
早乙女 こじま(編集)2024.2.13
田んぼに初めてはいるという方に向けて、どのような身支度が適当なのか、留意する点をまとめてみます。
服の材質にもよりますが、田んぼの泥は洗濯しても完全には落ちません。特に、綿素材は落ちにくく、シミになってしまいます。
誰にでもあてはまる身支度の正解はありませんから、下に書きます留意点を見て、それぞれにて工夫をお願いします。
■新たな情報があり次第、改定・追記を行なっていきます。
こじま 2023.6.6
2023.5.13(土)に月例のあぜ塗りをおこなう予定で、25組ほどのご家族と数名のひとり参加の方から参加の申込みをいただいていましたが、残念ながら、雨天中止となってしまいました。
一週間後の5.20(土)に仕切り直しとなり、7家族と2名のひとり参加の方と、参加者は少なめではありましたが、皆さまの働きのおかげであぜ塗りをりっぱに仕上げることができました。(小学校の運動会などで、ご参加いただけなかった方もいらっしゃる模様です。)
以下、簡単に写真にコメントを付けながら、当日の様子をお伝えします。来年度にやってみようと思っていただけますと幸いです。
田んぼの泥を壁に塗り付けていきます。おとなはクワで、こどもは手で。クワは通常と異なった、柄と金具部分を鋭角に付けてあるものを使います。
骨の折れる仕事ですが、皆、黙々と作業しています。
仕上がりました!
氏が刈りです。
さあて、次は田植えです! 6/10(土)に行います。みなさまのお越しをお待ちしております。
田植えの実施の詳細は下のリンクにて長池里山クラブのホームページをご参照ください。
記:こじま 2023.6.7
長池里山クラブのホームページへ跳ぶ
みなさま、長池公園の梅園にいらしたことがおありでしょうか。そう、梅園があって、この梅の開花の時期、週末には大勢の人が観梅に訪れます。多くは紅梅で、2月半ばには花が終わります。本数は少ないのですが、そのあとに白梅が咲きます。ですけれども、開花期の早い遅いは紅白の違いに由来するのではなく、梅の種類によるものだということも聞きました。
では、その梅園の風景をごらんください。
美しいですね...と思いますよね。でも、正確に言えば、ごちゃごちゃ伸び放題のあまり健康でない梅たちなんです。何年もの間、あまり剪定もされずに過ぎて来ました。枝が込み合うと蒸れて、病気になったり害虫にやられたりします。枝が固まっていると、鳥が入れず、虫を食べることができないとも言われます。近年は梅の実付きも良くないようです。(もっとも、紅梅の梅は食用に向かないとも言われますが、どうでしょうか。)
そこで、長池里山クラブでは、剪定の方法を学び、健康で将来性のある梅園に育てようと、講師をお呼びして、3回の講習会を開きました。講習会は12月、1月と一回ずつ開催し、この日は3回目最終回でした。
朝、学び手たちが集合したところで、開講挨拶から始まりました。今回は全員で14名です。梅園へと移動します。
講師より全体説明を聞き、個々の木の剪定に進みます。もう3回目なので、すぐに剪定の実地作業を始めます。ふたりか三人で組んで二本ほど担当します。
講師が木を一本一本回って、剪定する枝の選ぶ根拠をそれぞれの木の担当者に説明していきます。樹形全体が三角形を形作るように、間違った方向に伸びてしまった枝を落としていきます。伸び放題になっていたので、どの枝を落とすのかを決めるのは至難のわざです。講師の説明を聞けば、なるほどー...ですが、講師より三つほどの選択肢を与えられると、そのあとの悩みは尽きません。自分で考えはするものの、難しい試験問題を解くときのように顔がしかまってしまいます。
切り落とすべき枝には次のようなものが。
・徒長枝(とちょうし):枝の途中から他の枝と比べてとっぴょうしもなく勢いよく上方へ伸びている
・平行枝:複数の枝が平行に伸びている
・車枝(くるまえだ):ある部分一ヵ所から3本以上の枝が放射状に伸びている
・逆さ枝(そういう名称かどうか):枝の途中から生えた枝が外へ向かって伸びずに幹の方向へ内向きに伸びている
・もどり枝(そういう名称かどうか):外へ向かって伸びている枝が突然内向きに曲がって伸びている
などが剪定すべき枝であると、今回学びました。でもね、互いの枝々の伸び具合を見ながら、切るべき枝を決めなければなりません。ふはーッ!
では、受講者の奮闘ぶりをごらんいただきましょう。
下の写真の木をごらんください。枝がごちゃごちゃに伸びていますね。どの枝を落とすべきか、考えてみてください。いかがでしょうか。根元に近い部分ですでに二つに分かれていて、どのように考えるべきか、難しそうです。
違う木ですが、この写真は剪定し終えたものです。樹形がかなり整ったように思いますが、いかがでしょうか。枝が成長する際、このような可能性もあるし、あのような可能性もあるという場合は、その枝の剪定を来年に持ち越す場合もあります。
講師のお話しによりますと、4月頃に葉が出始めると、今回の剪定の結果が少し見えて来る、7月には樹形がはっきりしてさらに結果が分かって来るとのことです。それを来年の剪定の教訓とし、剪定のつど、結果を確認することを続けると、3年ほどののちには剪定をかなり理解できて来る、ということです。写真による記録も役に立つとのこと。
今回、枝を切っちゃってもったいないという声も聞かれましたが、そこは心を鬼にして、将来の梅の木のことを思って切りましょう。
さあ、下の写真、これは何だかおわかりでしょうか。
正解は、紅梅の切り口です。何とまあ、きれいな色か!(この色は木がまだ湿っているときの状態で、乾燥してくるとだんだん黄色くなりました。)
午前10時から午後3時半、選定作業の間、大勢の方が観梅にいらっしゃいました。(おっと、漢字変換を間違いました。「剪定」です。枝を「選定し」、「剪定する」ので、あながち間違いじゃないかもです。)切り落とした枝には、すでに散りつつあるとは言うものの、まだ赤い花がたくさん付いていたので、皆さん、喜んでお持ち帰りになりました。「梅の剪定講習会」ならぬ、「梅の枝無料配布会」のようでした。ちなみに、50組以上の方に枝をお分けしたかなと思います。
二日前の雪空とは打って変わった晴天、降り注ぐお陽様の光、たいそう暖かく、梅の香りに包まれ、大勢の観梅者の楽しそうな様子に心暖まる一日でした。(いえ、もちろん勉強もしました。)
付録です。講師のことばで、枝を切ることをさまざまな言い方をしていたのが興味深かったです。落とす、切るは普通。はずす、はねる、あと二つほどあったのですけど、忘れてしまいました。
記・撮影 こじま 2023.2.14
まず、初めにこの日の『里山風景』をごらんくださいますでしょうか。前日2/10金曜日に降り積もった雪がまだまだたくさん残っています。足元はぬかるみですが、この雪の下はもしかしたらあったかいのではないかと思ったりします。
この日は大晴天だったにもかかわらず、雪のせいで活動に参加できなかった方が何人もいらっしゃいました。そんな中での炭出しと花炭づくりでした。
窯の中にあった炭は去年の今頃に焼いた炭です。焼きあがった炭はすぐには窯から出すことなく、次に炭材を詰める直前まで中に置いておきます。窯の内部の乾燥を保つのに好都合だからです。(取り出した炭の保管場所を考えなくて済みますしね。)
来月3月の活動にて窯詰めをおこないます。年間計画では2月の連休を利用して炭焼きを行う予定でしたが、詰める材の準備が間に合いませんでした。材を作るには木を伐らなければならないからです。
窯にはこんな感じの炭があります。黄色く光って見えるのは照明のせいです。中は暗いので、明るく照らします。光の具合で白く見えますけれど、黒い炭です。ちょっと不気味ですね。
窯の入り口までびっしり詰めた材も炭になれば、量はぐっと減り、ごらんの状態になります。今回の炭のでき具合と量はどうだったのでしょうか。報告を待ちたいと思います。
中は狭いために炭出し作業は楽なものではありません。姿勢がしんどいばかりでなく、顔や体中が灰だらけ、炭の粉だらけになりますから、この作業の際のマスク着用は以前から必須でした。
このようにミで受けて窯から取り出します。このあと、段ボール箱や袋に詰めて計量します。
全景はこんな感じです。(下の写真)
さあて、一方、手前の広場では「花炭つくり」が行われています。
今年はあたりがぬかるんでいたために焚き火を作るのが難しかったようです。それでも、写真のように無事にセットすることができました。缶が13個ほどもあります。ひとグループで2個か3個焼いていたりもしましたが、とにかく、過去最高のエントリー数だと思います。たくさんあったので、灰に埋め込むまでには至りませんでしたため、できあがるまでにいつもより長い時間がかかったかもしれません。
雰囲気としては、申し分なし!!
では、完成品を見て行きましょう!
見事です! アソート缶ができました。
これも上出来。どんぐりがたくさん。
くっついていますねー。
カッコいいです。
アメリカふうの実です。何やらに似ているようにも見えます。
この下の写真、もう何が何だかよくわかりませんが、美しいです。缶を開けたときに空気が入って燃えてしまわないように温度を下げる目的で入れた水にまだ浸かっています。
今回、ほとんどの方が初めての花炭づくりでした。 缶を開けるたびに、
わーッ!
という歓声がしきり。楽しい時間を過ごしました。
お餅が良い色に焼けています。おいしそうです。花炭缶を焼いている傍らではこのように楽しんでいる方がいらっしゃいます。上のほうに掲載した火床の写真では、向こうのほうにアルミ箔に包まれた焼き芋が見られます。
さて、最後に見ていただくのは雪だるまです。腕と手があるようなところがユニークでかわいいです。雪が解けてきているせいか、目の付き具合のせいか、ちょっと「悲哀」が感じられます。作った子どもたちにしてみれば、そんなことは思いもしなかったでしょうけれども。
もう一度「最後に」ですが...
3年ほどの間、お昼ごはんの汁物は作っていなかったのですが、12月の収穫祭の頃から再開し始めました。この先、続けられるかどうかわかりませんが、とにかく、この日の豚汁はたいそうおいしくできあがりました。46名と、参加者が少なかったにもかかわらず、皆さまがさまざまな具をお持ちくださったおかげです。複合のおいしさとなりました。
いったい何種類の具材がはいったのか、見当もつきません。具材の定番としては、白菜、キャベツ、大根、にんじん、玉ねぎ、ねぎ、じゃがいも、さつまいも、さといも、かぼちゃ、ごぼう、油揚げ(=薄揚げ)がありました。こんにゃくやれんこんはどうだったか。きのこ類はエリンギ、しめじ、マッシュルーム。マッシュルームはちょっと珍しいですね。他に変化球としては、厚揚げ。まだ何か珍しいものがあったのだけど、何だったか。楽しい具材でした。そして、豚汁としての豚コマ肉をクラブで用意しました。
ではまた。
みなさまのお越しをお待ちしております!
記・撮影 こじま 2023.2.14
2022年3月の記事 「花炭とは何だろう?」 にリンクしています。
コウモリが飛んでる・・・ように見えなくもないですが...。
そう、どんど焼きで空に舞い上がった「灰」です。そして、このあと、われわれの頭に落ちてきます。
どんど焼きでは、竹と笹で作ったタワーにお正月にまつわる品々をひっかけて焼きます。焼くのは正月飾りやしめ縄、書き初め作品、前の年に得たお守りなどです。
と言いながら、いろいろ掛かっているタワーの写真を撮るのを忘れてしまいました。点火するのは「年女」「年男」です。
炎が躍動しているのを見ると、畏敬の念が湧きます。
こじま 撮影: 早乙女 こじま