このページでは2024年度の毎月の活動レポートを掲載しています。
2024年度の各月の活動案内はこのリンク先をごらんください。
2024年度 活動レポート
- 24年4月 オリエンテーション
- 5月 あぜ塗り
- 6月 (臨時)刈払機講習会
- 6月 田植え
- 6月 (臨時)じゃがいも掘り
- 7月 カレー作り
- 8月 かかし作り
- 9月 秋の虫さがし・きのこ畑の整備
- 10月(臨時) 稲掛け・サツマイモ掘り
- 10月 稲刈り
- 11月 脱穀
- 12月 餅つき
- 25年1月 どんど焼き
- 2月 炭出し・花炭作り
- 3月 しいたけ駒打ち・炭焼き
月例活動レポート 2024年11月9日(土) 脱穀・籾の整理・唐箕がけ
11月9日の脱穀は70名以上の方にご参加いただき、実施することができました。穏やかに晴れて強風もなく、作業には好都合のお天気でした。
普段の生活では電気で動く道具に慣れていますので、足踏み式脱穀機や唐箕(とうみ)といった人力を使う道具は新鮮だったのではないでしょうか。力が伝わる仕組みもわかります。
足踏み式脱穀機では「こぎ歯」に手が触れないように注意し、踏むスピードと稲束を回すスピードを意識しながら、稲束を「こぎ胴」に当てる角度や強さを調整する必要があります。この「こぎ胴」と「こぎ歯」の仕組みは、今のコンバインの中でも使われています。
唐箕では、上から籾が入る速さと、風をおこすハンドルを回す速さをうまく合わせなければなりません。どちらも、やってみた方は体でわかったと思います。
お昼には大鍋で作った味噌汁をみんなでいただきました。今回いろいろな野菜に加え、じゃが芋と里芋とさつま芋が入っていました。お家ではなかなかこの組み合わせはありませんね。
11月のお便り
長池里山クラブの皆様
脱穀お疲れ様でした。
脱穀で使った千歯こきは江戸時代中期(1700年代くらいでしょうか)に、足踏み式脱穀機は明治時代末(1910年代頃)に、考案されたそうです。唐箕は江戸時代に中国から伝わったらしいですが、はっきりしたことはわかってないようです。
弥生時代には木の臼と杵で脱穀し、手箕(てみ)を使って米と屑を分けていたそうですから、ずいぶん能率が上がっています。
脱穀の後は籾摺りをし、籾殻を取り除いて玄米にします。玄米には糠の層がありますので、精米機にかけて糠と胚芽を取り除くと、お店で売られているような精白米になります。
取り除いた藁と籾殻と糠は、ごみではありません。藁も籾殻も土にすきこんだり、マルチング資材としても使えます。籾殻くん炭にすると、害虫予防効果も期待できます。藁は屋根や壁材にもなりますし、縄や籠や草履を編むことができます。本物の藁の猫ちぐらなど、今では相当な高級品です。糠は化粧品や洗剤に使われますし、家畜の飼料にもなります。腐葉土作りに使うこともできます。
里山クラブでも藁や籾殻を活用しています。年末には注連縄や門松を手作りしていますので、興味のある方はスタッフにお声かけください。または、メールやフォームからお問合せください。
藁や籾殻の活用以外にも、田んぼや畑、雑木林の作業に興味のある方は、火曜日と土曜日の10時~14時頃に自主活動をしていますので、どうぞお立ち寄りください。ご参加も歓迎します。
下のグラフは2011年以降の長池里山クラブの米の収穫量を表したものです。2024年度の収穫量は以下です。
- うるち米 23.8Kg
- もち米 61.7Kg
- 古代米 5.0Kg
- 合計 90.5Kg
皆さんが懸命に働いたにもかかわらず、残念ながら、不作です。
原因は何でしょう? 今年は池のカモが多くいて、たくさん食べられてしまったということもひとつありそうです。
★ 合計収穫量90.5Kgはこの14年間で最低です。
★ うるち米23.8Kgは2016年の20Kgに次いで少ない。農機具会社のホームページによりますと、2016年の全国の収穫量は良好だったとのことですから、長池里山クラブのみ不作だったのでしょうか。
さとやま日記にて脱穀の様子をレポートしています。のぞいてみて下さい。リンクしています。
月例活動レポート 2024年10月19日(土) 稲刈り
10月19日の月例活動「稲刈り」は、前日が雨で田んぼの状態が案じられましたが、60名ほどの参加で実施することができました。稲刈りはできたのですが、今年は池の鴨が米を食べてしまったところがあり、どのくらい収量があるのか心配なところです。
30羽ほどの鴨が稲を踏み倒して米を食べているのには、長年田んぼを担当してきたスタッフもびっくりでした。
12日の活動で収穫したサツマイモは、この日味噌汁に入れていただきました。今回も味噌汁は完食でした。
10月のお便り
長池里山クラブの皆様
稲刈りお疲れ様でした。手で刈るのはなかなかの労働でしたね。
今プロの方が使っているコンバインが日本で使われるようになったのは1960年代から、広まったのは1970年代ということですから、稲刈りが基本手作業だったのは、それほど遠い昔のことではありません。
弥生時代には石包丁で穂先だけを刈り取っていたそうです。それというのも当時の稲は実り具合がばらばらなので、熟しているものを選んで刈り取る必要があったからだとか。その石包丁も弥生時代の終わり頃には鉄製の鎌と交代していったようです。
それから2000年ほど、鉄製の鎌は使われ続けています。形は多少変化しておりますので、インターネットの博物館などで見てみるのも面白いですよ。
里山クラブでも、稲刈りや草刈りに鎌が活躍しています。使用後は洗ってよく乾かし、錆びないようにします。鎌以外にも道具はいろいろあり、11月の脱穀では、足踏脱穀機(あしぶみだっこくき)や千歯扱き(せんばこき)や唐箕(とうみ)などの珍しい道具も使いますので、お楽しみに。
田んぼや畑、雑木林の作業に興味のある方は、火曜日と土曜日の10時~14時頃に自主活動をしていますので、見に来てください。雨の日には道具の手入れなどしていることもあります。ご参加も歓迎します。
さとやま日記にて稲刈りの様子をレポートしています。のぞいてみて下さい。リンクしています。
臨時活動レポート 2024年10月12日(土) 稲掛けつくり・サツマイモ掘り
2024年度の10月の稲刈りは第二土曜日でなく、第三土曜日です。稲刈りのときに稲を掛ける「稲掛け」を作るために一週前の土曜日に臨時活動を行ないました。サツマイモも収穫しなければならない時期ですから、合わせて行ないました。スタッフ会員を含め、30名が参加しました。
稲掛けつくりはヘルメットをかむってのおとなの作業ですが、その間に子どもたちはサツマイモを掘りました。今年はサツマイモの出来具合が悪く、少々残念な結果となりましたが、それでも、いも掘りはなかなかに楽しいものでした。
さとやま日記にてその様子を垣間見ることができます。のぞいてみて下さい。リンクしています。
さとやま日記 10月の臨時活動
月例活動レポート 2024年9月14日(土) 秋の虫さがし・きのこ畑の整備
9月の活動は60名ほどの参加で、きのこ畑をきれいにすることができました。ご参加ありがとうございました。きのこが生えてくるまで楽しみにお待ちください。
子どもさんたちは田んぼ・畑・水車小屋・炭焼き小屋のまわりなどで虫探しをしました。目がいいからか、集中力が続くのか、大人よりずっとたくさん色々な虫を見つけて観察できました。水路には、この時期ですが、オタマジャクシがいました。
お昼には暑い日に熱い味噌汁でしたが、皆さんお腹がすいていたのか完食! 鍋が空っぽになるのは気持ちがいいです。
9月のお便り
長池里山クラブの皆様
月例活動「秋の虫さがし・きのこ畑の整備」へのご参加ありがとうございました。
きのこ畑といいながら、きのこが生えてない、と思った方もいらっしゃるかもしれません。原木栽培ですので、春と秋に収穫できます。11月頃までお待ちください。
里山クラブの原木栽培は、原木にする木を伐るところからスタートします。きのこ菌を植え付ける前年の終わり頃に、シイタケ栽培ならクヌギ、コナラなど(きのこの種類によって、好む木と好まない木があります)を伐採し、1m程度の長さに切りそろえて保管しておきます。切ったばかりの木や、乾燥しすぎた木は使えません。
3月頃、この原木に菌のコマ打ちをします。コマとは小さな円筒形の木片にきのこの菌を培養したものです。準備しておいた原木にコマを入れる穴を開け、木槌などを使ってコマを穴に打ち込みます。
コマを打った原木は、菌糸が原木に移って成長を始められるように、6月頃まで横積みしておきます(仮伏せといいます)。仮伏せは、直射日光は当たらないで雨は当たるところで、乾燥しすぎず温度が低くなりすぎないところが適しています。
原木の切り口のところに白い菌糸が見えるようになってきたら、菌糸がさらに元気に成長できるように、原木を並べます(本伏せといいます)。里山クラブではシイタケは「合掌伏せ」という並べ方をしています(ナメコは地面に寝かせるように置きます)。
本伏せをする場所は、直射日光は当たらないで雨は当たる、さらに風通しがよくて排水がよいという場所が適しています。
本伏せをしてから二夏過ぎた頃に、きのこが出てきます。今度の秋に収穫できるのは、昨年以前にきのこ菌を植え付けた原木です。今年の3月にもきのこ菌のコマ打ちをしましたが、その原木からきのこが生えるのは来年の夏が過ぎてからです。
きのこは食物繊維やビタミンやミネラルが豊富で低カロリー。日常の食事にうまく取りいれたいですね。
きのこ畑に興味のある方、また田んぼや畑や雑木林に興味のある方、火曜日と土曜日の10時~14時頃に自主活動を行っておりますので、どうぞお立ち寄りください。
但し、まだ気温が高い日がありそうです。お出かけ前に天気予報と体調をチェックして、無理はなさいませんように。
月例活動レポート 2024年8月10日(土) 案山子作り
8月の活動は70名ほどの参加で、それぞれに案山子作り、水鉄砲作り、そうめん流し台つくり、そうめんの準備などに取り組みました。
比較的早くできたのは水鉄砲作りで、できた人から水を飛ばして楽しく遊びました。
案山子は組ごとに工夫して、個性的で立派な案山子が5体完成!田んぼに設置することができました。
そうめん流し台は、竹の節をとって、そうめんが滑らかに流れるようにきれいに削るところが大変でしたが、皆さんの努力のかいあって、こちらも見事完成!
そうめんに添えるのは里山クラブで収穫したばかりのミョウガ、ネギ、青紫蘇。お手伝い大好きなお子さんたちにもご協力いただいて刻みました。そうめんは青竹をきれいに流れ、みんなでおいしくいただくことができました。暑い中のご参加ありがとうございました。
8月のお便り
長池里山クラブの皆様
暑い中、月例活動へのご参加ありがとうございました。小・中学生の皆さんには、そうめん流しや水鉄砲作り、案山子作りが、夏休みの楽しい思い出になれば幸いです。
夏休みはまだ残っていますが、これからも暑い日が続く予報になっています。天気予報や環境省の熱中症警戒情報、実際の気温・湿度を参考に、体調と相談して行動したいですね。
里山クラブでは8月も、基本的に毎週火曜日と土曜日に自主活動を行っています(お盆の週、8月13日(火)8月17日(土)はお休みします)。
作業内容はいろいろありますが、暑い時期に元気に伸びる雑草がありますので、草刈りは欠かせません。
草刈りをするときの服装は、基本、長袖・長ズボン・帽子・手袋です。植物の棘や葉や道具で怪我をしたり、虫に刺されたりするのを防ぐため、できるだけ皮膚を露出しないようにします。目を強い光から保護するため、サングラスを使うのもよいでしょう。刈払機を使う場合にはさらにヘルメット・ゴーグル・マスク・脛あて・安全靴・皮手袋なども使います(マスクやゴーグルにはアレルギー予防の意味もあります)。装備だけでも暑いので、熱中症指数モニターで暑さ指数に注意しながら、少なくとも30分ごとに水分補給するなど、熱中症には注意しています。
熱中症を予防するには、日ごろから丈夫な体作りを心がけることも大切です。適度な運動、バランスのよい食事、十分な水分と睡眠をとるようにしたいものです。運動のついでなどに長池公園に来られることがありましたら、里山クラブの田んぼや畑もご覧になってみてください。体力に余裕がある方は、ご参加も歓迎いたします。
さとやま日記にてかかし作りの様子を少しだけレポートしています。のぞいてみて下さい。リンクしています。
月例活動レポート 2024年7月13日(土) カレー作り
前日まで天候が思わしくありませんでしたが、当日は陽も差し、総勢110名ほどの参加者でじゃがいもたっぷりのカレーを作っておいしく食べました。カレーは中辛と甘口とがありました。収穫してじゃがいもをたっぷり、いくらかのナスとニンジンの収穫物もありました。参加者にお持ち寄りいただいた具材はバラエティに富んでいて、お鍋をかき回しながら、何がはいっているかなーと...。皆さん、お代わりを食べておなかいっぱいになっていただけたと思います。
酷暑というほどの気温ではありませんでしたが、それでも暑いので、田んぼの草取り作業はやめにして、田車(たぐるま)による草取りのデモンストレーションを行ないました。今見れば、さほど効率の良い草取り機にも見えませんが、昔は重宝につかわれていたのでしょうね。
7月のお便り
長池里山クラブの皆様
里山のジャガイモとお米を使ったカレーライスはいかがでしたか。ご家庭のいつものカレーとは違った味を体験していただいたことと思います。
田んぼで先月植えていただいた稲が育っているのをご覧になったでしょうか。稲だけでなく、雑草や藻も育ちやすい時期です。
先月、草刈りなどについてお伝えしましたが、田んぼの水の中では藻が多発することもあります。里山クラブの田んぼでは「アオミドロ」という藻が発生しました。緑色で、水面や水中に浮いています。ご存知の方もおいででしょう。田んぼに有機物や窒素、リンなどが多いと発生しやすく、日照・水温も影響しているようです。田んぼの中で藻がたくさん育ってしまうと日光を遮ってしまい、水温や地温が上昇できずに稲の生育が遅れたり、苗にからみついたり、苗が倒されたり、苗に必要な養分をとられたりすることがありますので、放っておけません。
「藻」対策には、一度田んぼの水を抜いて土を乾かすことも有効ですが、雨のときには向きません。除草剤を散布する方法もありますが、里山クラブでは薬剤を使わず手作業で取り除いています。稲の間を歩きながら、小さな熊手又は手で水面/水中にある「藻」をすくってバケツに入れていきます。なかなかの重労働ですが、稲が育つために必要な作業です。カレーライスに使ったお米は、去年のこんな作業のおかげで育ちました。
田んぼに興味のある方は、火曜日と土曜日の10時~14時頃に自主活動を行っておりますので、どうぞお立ち寄りください。そしてお時間があればご参加ください。短時間でも大丈夫です。また、畑や雑木林でも皆様のお越しをお待ちしております。(ご参加の際には熱中症対策の休憩と水分補給をお願いします。)
さとやま日記にてカレー作りの様子を少しだけレポートしています。のぞいてみて下さい。リンクしています。
臨時活動レポート 2024年6月22日(土) じゃがいも掘り
家族やひとり参加の方合わせて12名+9名のスタッフにてじゃがいもを掘り上げました。男爵イモ(13.5キロ)、メークイン(12.4キロ)と 合計25.9キロの収穫でした。昨年2023年は68.2キロでしたから、今年は不作です。
月例活動レポート 2024年6月8日(土) 田植え
6月8日の活動「田植え」は、おかげさまで同日中に終わることができました。多数のご参加ありがとうございました。
臨時活動レポート 2024年6月2日(日)刈払い機講習会
臨時活動「刈払い機講習会」を実施しました。ご参加ありがとうございました。
月例活動レポート 2024年5月11日(土) あぜ塗り
5月の活動「畦塗り」は多数のご参加をいただき、例年よりずいぶん早く終わることができました。ありがとうございました。
月例活動レポート 2024年4月13日(土) オリエンテーション
4月の活動「オリエンテーション・自然観察」は117名の参加で実施しました。はじめての方にも多数ご参加いただき、ありがとうございました。