2025年1月11日(土)
新年を迎えたら、田畑、山での仕事を始める前にそれぞれの神様に豊作・安全を祈願します。
- 山開き:炭焼き小屋の横で神事を行います。台机に水、酒、米、塩を乗せ、それぞれを撒き、先導者に合わせて皆で柏手(かしわで)、礼をしました。
- 田開き:田んぼの中にはいって同上。
- 畑開き:畑の中で同上。
祈願のあとはどんど焼きです。お正月に来ていただいた神様を送って新しい年の五穀豊穣や無病息災を願うのだそうです。
竹などでやぐらを組み、笹をまとわせ、外側にしめ飾り、書初めなどを掛けます。しめ飾りを焼くのが「神様をお見送りする」ということなのでしょうか。書初めは空高く舞い上がると習字が上達すると言い伝えられています。
わたしはお正月用のしめ飾りとして12月に縄をなってリースを作りました。大したものではないのですけど、とても焼く気にはなれず、来年も、多分、再来年も使おうと目論んでいます。お正月に来た神様は帰ることができないのか。
年男、年女が着火します。里山クラブではこどもが担当することが多いです。
下の動画や写真で、大きなフレーク状の煤がみられますね。舞い上がったばかりの煤はたいへん高温です。落ちてくると、火傷をしたり、物が焼けたりする可能性があります。できるだけ帽子をかむっていたほうが良いなあと思いました。

参加者は一段上の通路から見物します。高温の煤を避けたり、やぐらが思わぬ方向に倒れてきたりした場合に危険を避けるためです。

やぐらが燃えて倒れると、しばらくして焚き火は熾火(おきび)となります。さまざまなものを焼いて食べることができます。伝統的には「繭玉」と呼ばれる米粉で作ったお団子を篠竹に刺して熾火にかざして焼きます。お醤油や砂糖醤油をつけたり、おしるこに入れたり、豚汁に入れたり、皆さんのお好みです。繭玉以外に、切り餅、さつまいも、じゃがいも、ほかにも何かしらお持ちになって焼いていた方もありました。楽しそうですね。

今年のどんど焼きは風がなく、気温は低いものの穏やかな日で、85名ほどの方にご参加いただきました。
今回もイラストがありましたので、掲載しておきますね。実際はもっと大勢ですし、焚火も大きいものです。

次回は2月の月例活動、炭出しと花炭つくりです。2/8(土)に行います。花炭を作りをご希望の方は四角い空き缶、中に詰めて炭にする材料をご用意ください。
花炭とは何だろうとお思いの方はこちらの記事をのぞいてみてください。
活動実施の詳細は下のリンクにて長池里山クラブのホームページTOPをご参照ください。1月25(土)頃に掲載の予定です。
こじま 2025.1.12
毎月の活動レポートを掲載しています。
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